ネコは多頭飼いが面白い!年代別猫との暮らし方

猫と暮らしている愛猫家は、2匹以上の多頭飼いが多いです。食事や健康管理には工夫が必要です。病気も期になります。でも、それ以上に猫同士の関わりを肌で感じることができて毎日ハッピー倍増!もっと猫のことしりたい!という愛猫家に贈る情報発信ブログです。

保健所からの保護子猫は体調が悪いことが多い最大の理由

しばらく更新が滞っていましたー。いつものことですが・・・。子猫の季節となってわが家にもチビたちが滞在しています。

 

保護ボランティアに携わっている人でも何から何までオールマイティにやっている人は少ないと思います。特に個人では。

 

TNRは猫を捕獲して手術して現場に戻しに行きます。子猫がいたら保護して里親さんを探すことも必要になってきます。

 

保健所や愛護センターに収容された猫を引き出して里親さんを探す活動をメインにしている団体や個人のボラもいます。

 

その場合は比較的子猫、乳飲み子といった手のかかる時期の子育てをすることになります。

 

私は以前はもっぱらTNRで保護された若猫(1才前後)のお世話と里親さん探しをしていましたが、現在は保健所からの引き上げ子猫が担当です。

 

いや、大変なんですよ。これが・・・。

 

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愛護センターと保健所ってどう違うのか?猫の運命は?

 

動物愛護センターと保健所での犬猫の収容の違いって明確に知っている人は少ないようです。というより、現場ではあんがい曖昧なのが実情なのです。

 

昔は保健所に持ち込まれた犬猫は処分されました。保健所=処分場。もう数十年前のはなしです。

 

では現在は?

 

  • 動物愛護センターが処分をして保健所ではしていない
  • 動物愛護センターに持っていけば里親を探してくれる
  • すべての保健所で犬猫の引き取りをしている

 

これらはネットで言われていたり、実際に保護現場で餌やりさんから聞いたことです。どれも間違っています。

 

人によっては、動物愛護センターなんて言っているけど処分場じゃないか!と声を荒げることもありますが、愛護センターは譲渡を軸にしているけれど、収容数には限りがあるので処分を行う施設であることは間違いありません。

 

ただ、現在も保健所でも処分は行われています。これは、処分設備があるかないか・・・によって処分を行っている保健所もあればしていない(できない)保健所もあるというわけです。

 

また、保健所は保健衛生全般を執り行っているので、どの保健所でも動物の収容をしているわけではありません。

 

さらに、保健所でも里親さんに譲渡をしているところもあります。

 

授乳期の子猫はほとんどが処分される!?

 ところで、犬猫の殺処分数は年々減少しています。先進国の中ではまだ多いのですが、私が保護ボランティアに携わった当時に比べれば桁が違います。いい意味でね。

 

平成29年度の猫の殺処分数34,854匹のうち、幼齢の猫(離乳前の子猫)は21,611匹です。60%以上がまだ乳離れしていない幼い猫たちです。

 

母猫と離された幼猫(乳飲み子)は人間がミルクを与えなければなりません。生まれたばかりの赤ちゃん猫の場合は、2~3時間おきに授乳する必要があります。

 

保健所では、そうした養育システムはできていません。これは、動物愛護センターも同じです。

 

離乳している子猫であれば、フードを与えるにしてもそれほど大変ではありません。まぁ、お皿に盛って置いておけばよいのですからね。

 

こうしたことから、離乳前の幼猫の処分される割合がとても高いのです。

 

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最近は、動物愛護センターではこうした乳飲み子を育てるミルクボランティアさんを募集しているところもあります。ただ、これはまだ一部です。

 

収容動物の処遇に関しては、あくまでも現場での判断になっているのです。

 

離乳させたい!職員の切な思いだけど・・・

 

動物愛護センターも保健所も、管轄は環境省ですが実際の業務に関しては現場に委ねていることがほとんどです。

 

先に書いたことから、手のかかる(手をかけないと死んでしまう)幼猫は殺処分の対象としているセンターや保健所が多いのです。

 

キャットフードを自力で食べるか食べないか

 

これがその場で猫の運命を決める決定的なことになることも多いです。ただ、これは譲渡を前提に引き上げるボランティアがいる場合の話です。

 

乳飲み子でも引き受けるボランティアと提携してれば、幼猫も命をつなぐことができます。

 

(引き受け手がいても乳飲み子は処分対象の所もあることは確かですが)

 

現在、わが家で世話をしている子猫たちは『自力で食べた子』たちです。処分から免れた子。

 

ただ、体重は200gを少し超えたくらいのチビ猫もいます。本来はまだミルクで育つ週齢でしょう。

 

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命は助かったけど・・・腸内環境はガタガタになります。腸炎を起こして下痢がなかなか治らない子が多いです。

 

それでも元気に育って里親さんの元へ送り出すときは本当に嬉しいです。良かった、と心から思います。

 

猫を飼いたいな、と思ったら居住地の愛護センターや保健所から貰い受ける選択もあるな、と知ってほしいと願って今回の記事を書いてます。