昨年、義母が亡くなり夫が施主となって葬儀や法要を行っていますが、ふと思うこと。それは、家族としてずっと共に暮らしてきた猫たちと一緒のお墓に入れないかな?ということです。
ペットの死を受け止めるために(ペットの送り方)
私は今まで5頭の愛猫を見送ってきました。一番最初の子は、実家の庭に眠っていますが、それ以降の4頭の遺骨は今もわが家に置いてあります。
愛しい家族である猫が亡くなったとき、その見送り方はさまざまです。自宅に敷地内に埋葬することもあるでしょうし、火葬して遺骨にする人も増えています。
近年は特に火葬をする飼い主さんが増えています。自宅敷地に埋葬できるスペースが少なくなったことと、衛生面を考慮してのことだと思います。
どんな形であろうと、かまわないと思っています。ペット霊園で個別火葬・合同火葬、移動火葬車で・・・「ありがとう」という気持ちがあればしっかり伝わります。
ペットの納骨に決まりはない
個別火葬の場合、遺骨が手元に帰ってくることがほとんどです。我が愛猫は、ペット霊園でお願いしたこともあるし、移動火葬車のときもありました。
どちらも、「いついつまでに納骨を」ということは言われませんでした。私自身、いつか気持ちに整理がついてその時期が来たら考えよう・・・なんて思っているうちに、今日まで来てしまっています。
愛猫(ペット)は自分自身の関わりであることを踏まえて
私の実家はお墓がありました。代々お寺さんの檀家になっていたので、誰かしら「墓守」として守ってきていました。
でも、それ以外の兄妹はそれぞれ自分で墓を持たなければなりません。結婚して婚家に墓があればそこに入るし、そうでない場合は墓を新たに買う必要があります。
次男以降の男子は、そのお寺さんのお墓を別途購入するのが通例でした。子供の頃はそんなもんだと思っていました。
でも、大人になってみてもっとたくさんの選択肢があることを知りました。市営など公営の墓地も今はたくさんあります。マンションタイプの納骨堂も一般的になりつつあります。
それになんといっても、代々墓を守る・・・なんていうことが時代に合わなくなってきていると感じるのです。少子化で墓守をする人がいないという事態も少なくないですしね。
そんなことを思うと、もっと自由に考えていいような気がしてきました。私が死んだ後、誰と一緒にお墓に入りたいかな~?
家族です。もちろんその中には愛猫たちも含まれます。
ペットと一緒に入れるお墓が登場している
そう思う人は多いと思います。代々続くお墓に入らなければならない事情があれば別ですがけど。自分でお墓を用意する必要がある人なら、愛猫も一緒にと考えることもあるのでは?
猫や犬などのペットと同じお墓に入ることは、法律上規制はありません。ただ、宗教上や倫理上の問題として不可としていることが多いのですね。
そのため、ほとんどの寺院墓地は一緒に入ることはできません。ペットと一緒に入ることができるお墓はまだ限られています。多くは民営の霊園です。
その場合も、多くは区画が決められています。それでも、嬉しいですよね。また、家族の反対などで、一緒のお墓に入ることはできなくても、同じ敷地の中で納骨ができることもあります。
実際、ペットと一緒に入るお墓がどんなものか、ひとつ紹介します。
川西中央霊園・ゆうあいの森
兵庫県川西市にある川西中央霊園は、開園35周年を迎える霊園です。今年、新たにペットと一緒に入れる区画をグランドオープンしました。
それが「ゆうあいの森」です。
ペットだけの合葬墓や個別の墓石のプランもありますが、今回注目するべきは飼い主とペットが一緒に入れる「アンドペット」プラン。
料金プランは2タイプあります。
代々墓プラン
永代供養プラン
代々墓プラン
代がつづく限りお墓をご利用になれます。管理料は1年あたり2,400円より。
5年分(12,000円?)または30年分(72,000円?)を前納いただきます。
納骨できるご遺骨の数に制限はありません。万一、代が途絶えて無縁になっても、
園内の永代供養塔にご遺骨を移し、永代にわたって合同供養いたします。
永代供養プラン
石碑もご遺骨も永久に残るプランです。
永代供養料(240,000円より)を前納いただけば、その後の維持費は一切不要。
代が途絶えても、お墓もご遺骨も撤去いたしません。納骨できるペットのご遺骨数に制限はありませんが、人間のご遺骨は2体まで(※)ご納骨いただけます。
お墓の使用権は承継できません。
※最大2体(計4体)まで追加可能(1体につき別途100,000円)です。
その他、ペットと一緒に入れるお墓は全国に徐々に増えてきています。