ネコは多頭飼いが面白い!年代別猫との暮らし方

猫と暮らしている愛猫家は、2匹以上の多頭飼いが多いです。食事や健康管理には工夫が必要です。病気も期になります。でも、それ以上に猫同士の関わりを肌で感じることができて毎日ハッピー倍増!もっと猫のことしりたい!という愛猫家に贈る情報発信ブログです。

保護ボラのお願い!子猫の里親になりたい人へ理解して欲しいこと

ゴールデンウィークが始まっています。今年は大型連休で、あちこち混んでるとか!特に遠出するでもなく、いつもの休日を過ごしていますけど~。

 

毎年この時期になると猫の保護ボランティアはそわそわし始めます。GWの予定よりも気になること、それは・・・

 

子猫が(わんさか)やってくる季節だーっ!

 

ということです。昔ほどはっきりしていないといっても、猫には発情期というものがあります。春は一番出産の多い季節。そして、あっちこちで「子猫がいるーっ」と騒がれだす季節なのです。

 

f:id:kurunokini:20190429125013j:plain

 

猫にはなるべく早く里親様を見つけてあげたいという本音

里親さん募集をしているボランティアは、誰しも猫達に早く家族を見つけてあげたいと願っています。『保護猫』なんて立場は短いほうが良いに決まってます。

 

猫も生後4ヶ月くらいになると、個性も出てきて自己主張もするようになります。いろんなことがわかってくるようになります。

 

元来環境の変化を好まない猫が、里親さんの元へ巣立つというのは、環境全てが変わるということです。家・人・ニオイ・・・。

 

保護主宅や預かり親の家、シェルターであっても、そこがすっかり自分のテリトリーとして認識してしまうと、新しい環境でのストレスが大きくなってしまいます。

 

f:id:kurunokini:20181013132243j:plain

 

子猫の里親さんの応募条件が厳しい理由

たいていどの団体や個人保護のボランティアでも、子猫を募集するときは『留守番時間』をかなり重視します。

 

確かに、一時のことです。子猫時代はあっという間に過ぎてしまいます。実際、生後4~5ヶ月の子猫であれば、日中数時間留守にする(仕事など)ことにそれほど神経質になりません。

 

ただ、月齢がまだ浅い幼猫は神経を使います。

 

幼猫~子猫の里親募集の実態

保護ボランティアによって、どの段階で里親さん募集をするのかはマチマチです。小さなときに保護しても、避妊去勢をしてからでないと里子に出さない団体もあります。

 

逆に、乳飲み子であっても授乳がしっかりできる環境であればお願いするところもあります。

 

もちろん、保護されたときに環境にもよりますし、体調が整ってから譲渡するのは当然ですが。

 

ブリーダーから譲り受ける場合は、日本でもあまり小さなときに親兄弟と離すのはよくないという認識が広まりつつありますが、保護猫の場合はそもそも親が育てていることは稀です。

 

まだ目も開いていない状態で保健所や愛護センターに持ち込まれたり、下手したらダンボールに入れられて道端で保護されることもあります。

 

f:id:kurunokini:20190429125221j:plain

 

乳飲み子で保護すれば、授乳~離乳食~通常のキャットフードが食べられるまでが子猫の育児期間ですが、そうとんとん拍子に行くとは限りません。ボランティアが一番気を使う時期なのです。

 

食事の回数も、体調を見ながら給餌していきます。お腹が不調なときや食欲があまりないときは1日4~5回に分けることもありますし、食べているときは絶対そばで見守ります。

 

子猫の健康管理が難しい理由

保護された子猫の健康管理は下痢との闘いといっても良いほどです。腸がまだ未発達であることはもちろんですが、保護猫はたいていお腹の虫退治が必要です。

 

たとえ、乳飲み子から人間が育てた温室育ちのような場合でも、母猫から移行してくる寄生虫もいます。

 

f:id:kurunokini:20190429125252j:plain

 

下痢をしたら、まずお腹の虫を疑います。健康診断で検便はしますが、寄生虫というのはやっかいな生き物で、宿主が元気になるまで体内で大人しくしています。

 

なので、最初の検便では何も出なかったのに、しばらくしたら回虫が出たー、次は条虫がいたー、コクシジウムまで出たー!ということも珍しくないのです。

 

里親募集サイトで、「駆虫済み」「レボリューション済み」と書いていることが多いと思いますが、そういう理由で完全に駆虫できていないこともあるということは理解して欲しいです。

 

子猫時代にすることがたくさんある

子猫時代、特に避妊去勢手術を済ませるまではするべきことが案外多いです。例えば、生後2ヶ月未満で迎えた場合、ワクチンを済ませていないこともあります。

 

そうすると、まず1回目のワクチン、1ヶ月ほどおいて2回目のワクチン、その後成長をみながら去勢避妊手術ですが、今は生後7ヶ月位までを目安にお願いしています。

 

ワクチンを打つと、一気に体調が下り坂になる子猫もいます。去年の夏頃滞在していた子猫たちのことですが、4匹の姉妹でした。

 

ワクチンを打った次の日からみーんな目がうるうる~・・・どころかぐちゃぐちゃ~になってしまいました。免疫力が一時的に落ちるので仕方ないです。

 

f:id:kurunokini:20190429125636j:plain

 

この子達は、回虫とコクシジウムもお腹にいたので、駆虫をしながらの育児だったのでなかなかたいへんでした。機械ではないのでスケジュール通りにはいかないのです。

 

譲渡するときは、もちろん体調を整えてからお迎えしていただきます。ただ、どんな風に体調が変化するのかわからないのです。

 

たくさんの子猫を見てきていると、どうしても慎重になります。ごはん食べて急に吐いたら?下痢したら?

 

そんな心配事がどんどん増えていきます。里親になりたいと思って応募したり問い合わせたとき、留守番時間が長いという理由でお断りすることが多いです。

 

長いと思う時間については個人差があります。6時間以上はダメ、4時間以上はダメ・・・これは元親の考え方と、該当子猫の性格や体調によるものなので、そこは理解して欲しいと思います。