だいぶ朝晩冷えるようになりました。我が家の猫たちも窓辺で日向ぼっこをしながら丸くなって寝ていることが増えてますよー。
まだ布団にもぐりこんでは来ないですけどね。寒い冬の醍醐味はもうすぐです♪
さて、少し前にねこのきもちウェブマガジンでこんな記事がありました。
この手の記事は定期的に目にすると思いますが、あながち外れていないと感じてます。もちろん、例外って必ずありますから、あくまで「参考」ですけどね。
記事の内容は世間一般(猫好き間では、かな?)に言われている通りです。実際に飼い主からのアンケート結果ですからそうなりますよね。
ポイントを抜粋すると
- キジトラ・・・「慎重」「警戒心が強い」という傾向がある
- 茶トラ・・・「友好的」「繊細ではない」
- 三毛猫・・・「おとなしい」「警戒心が強い」
さらに、アンケート結果で「甘えん坊」と出た猫のほとんどに、白い毛が交じっていたそうです。
確かに、分離不安症では?と思うほどべったり甘えん坊で、いつも「ボクだけを見てっ!」と熱い視線を向けていた愛猫は、ミルクティー色+白でした。
その子の先代の茶トラの男の子も甘えん坊ではあったけど、もう少し自立心が旺盛で、ボス猫・・・って感じでしたね。毎晩布団に入ってくる甘えん坊ではありましたけど。
記事の内容と実際経験して感じたことをつらつらと書いてみます。
キジトラはイエネコの祖先にもっとも近い
最近ではよく知られてきましたが、現在私たちの身近に暮らすイエネコは、もともとは砂漠で暮らしていたリビアヤマネコを祖としています。
その姿は、まさにキジトラです。記事には、遺伝子構造も良く似ているということです。日本では一番多い毛色と言われていますね。
今年の保護猫にも多かったですぅ。7きょうだいにゃんこのうち、6匹がキジトラでした・・・。可愛いですけどね♪
実は、保護猫のうちキジトラって絶対数が多いのは確かなんですけど、子猫のときに里親さんが決まることが多いと実感してます。それだけ希望者さんも多いってことです。
猫っぽい猫の筆頭と言えるからかも?
なので、大人の猫でキジトラさんって一緒に暮らしたことは少ないのです。キジ白さんの方が多いです。
少ないながらも感じたことは、どっしりしているな・・・という印象。
子猫はどんな子も腕白ですが、キジトラの成猫はどっしりマイペース。でも運動能力は高いとは思います。ワイルドな面はちらほら見受けられることは確かです。
茶トラ男の子は甘えん坊が多い
茶トラは圧倒的にオスが多いです。茶白も含む茶系のその比率は8:2、白毛のない茶トラにいたっては9割がオスとか。
猫は相対的にオスのほうが甘えん坊が多いので、茶トラは甘えん坊という印象が強いのですね。
記事にある「繊細ではない」・・・って言い回しが面白いと思ってしまいました。来客があってもまったく気にしない子が多いようですが、今は亡き我が愛猫もまさにそういう子でしたけどね。
物怖じしないで近付いてくるし、なんだかいつも元気に遊んでいるし、明るい毛並みも好まれて、里親希望者さんが多いのも納得の毛柄なのです。
三毛猫の性格の特長はまさにメス猫のそれ!
三毛猫はそのほとんどがメスです。ざっくり説明すると、遺伝学上では黒と茶が同時に発現するのはメスだけなのだそうです。
性別を決定するのはXとY染色体。学校で習った遠い記憶があります。
メスの性染色体はXX、オスはXYと表現されます。縞模様を作る・白斑をつくるなど、猫の毛色を決める遺伝子は9種類ありますが、茶色の毛色の遺伝子(O遺伝子)だけはちょっと異色でX染色体上に存在します。
もうちょっと頑張って優性遺伝と劣性遺伝について。遺伝子は同じ性質を持つものが大文字と小文字で表されます。
優性遺伝子は大文字、劣性遺伝子は小文字です。大文字で表される優性遺伝子はひとつあればその形質が現れるのに対して、劣性遺伝子はふたつ揃わないとダメです。
O遺伝子の発現の仕方はちょっと複雑で、O遺伝子であればその猫の毛色は茶色に、o遺伝子は茶色が発現しないで黒になります。
- O遺伝子→茶になる
- o遺伝子→黒になる
三毛猫は茶・黒・白が発現してるわけですから、Oとoがあるという状態ですね。O遺伝子はX染色体にしかないので、X染色体が2つ必要です。
そのため、性染色体がXYであるオスに三毛猫はいないということになるんですね。稀に、遺伝子の異常でオスの三毛が誕生することはありますが、たいてい繁殖能力がないと言います。
まぁ、長々と説明してきましたが、要するに三毛猫の性格というのは、「ザ・メス猫」という特長だということです。
自然界ではメス猫は子供を産み育てる必要があるので、警戒心も強くもなるだろうし、活動範囲もオスに比べて狭いことは知られています。
我が家の白の多い三毛と白の少ない三毛嬢たちです↓
猫の毛色と性格まとめ
今回は日本ではスタンダードなキジ・茶・三毛猫についての考察ですが、そう的外れではないと感じます。
ただ、フレンドリーな性格で知られる茶トラ君でも、苛酷な環境で育ったら警戒心の強い子にもなるし、三毛猫でもとぼけた性格の子もいます。
猫の性格って、遺伝と育った環境の影響が半々とも言われます。ただ、どんな猫さんであれ、愛おしい家族にかわりはないことは確かです。