ネコは多頭飼いが面白い!年代別猫との暮らし方

猫と暮らしている愛猫家は、2匹以上の多頭飼いが多いです。食事や健康管理には工夫が必要です。病気も期になります。でも、それ以上に猫同士の関わりを肌で感じることができて毎日ハッピー倍増!もっと猫のことしりたい!という愛猫家に贈る情報発信ブログです。

梅雨の前に猫に付くノミを徹底的に駆除!お尻からにょろにょろ白い物体が~っになる前に対策を!

春ですねー。我が家の猫たちは日向でぬくぬく惰眠をむさぼっています。まぁ、猫はどの季節でも寝てばっかりですけどね。

 

外の猫たちもやっと寒い季節を終えて活動的になっているようです。そろそろ、子猫を連れた母猫の姿もちらほら見えるようになります。

 

保護活動をしていると、ここからは子猫の保護が増え、体調管理に必死になる時期でもあります。大好きなビールもしばらくお預けです!

 

さて、猫を保護したらよほど体調が悪い場合を除いてまず寄生虫の駆除をします。その中でも、ノミ・ダニなど外部寄生虫は必須です。 

ノミが猫の体調に及ぼす影響は?痒いだけじゃない!

 ノミは宿主の血を吸います。吸われた場所はとっても痒いです。猫もノミに寄生されると痒がって体を掻きまくります。

 

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子猫が大量のノミに寄生されるとたいへん!

 まだ体力のない子猫が、大量にノミに寄生されると貧血を起こしてしまいます。今は亡き我が家の次男坊は、生後2か月くらいの時に保護しましたが、そのとき十数匹のノミがたかっていました。

 

ガリガリに痩せていたので、タオルで拭いてからノミ取りくしで取っていきました。このとき、ノミはつぶしては絶対ダメです。卵が飛び散ってしまいます。

 

取ったノミはガムテープに張り付けて焼却処分するか、石鹸水で浸して駆除します。ところで、なんでノミってつぶす人が多いんでしょう?卵のことを知らないくても私は絶対嫌ですけどね。

 

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ノミアレルギーの猫は1匹でもひどいことに!

 猫にもノミアレルギーの子がいます。そういう子は、たった1匹のノミにたかられたとしても、アレルギー性の湿疹ができてしまいます。

 

少し前に保護した生後5か月くらいの子猫、元気そうだったのでシャンプーしたのですが、ノミはいたことはいたけど、2匹でした。

 

それでも、その子は首や脇など数か所に湿疹がたくさんできていました。もっとたくさんノミがいると思ったのに、拍子抜けしたのですが、どうやらノミアレルギーだったようです。

 

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その他にも、猫のおなかの虫・・・条虫の原因になるって知ってますか? 

ノミが媒体となって体内に寄生する瓜実条虫って?

 条虫ってサナダ虫のこと。ピンとくる人はどのくらいいるでしょうか?私の母の年代は子供に寄生することが多くて『虫下し』を飲まされた経験があると言っていました。

 

はい、人間にも寄生します。ひえ~ですよね。

 

衛生状態の格段に良くなった日本では、寄生虫症は少なくなりましたが、条虫は都市部でも相も変わらず猫に多いです。

 

その理由は、ノミが媒体となるから!

 

マンソン条虫といった大型の寄生虫は都市部では見られなくなりましたが、それは媒体となるのがカエルやヘビだからです。

 

都会であってもノミは健在ですからねぇ。さて、簡単に条虫がどうやって猫に寄生するのか説明します。 

瓜実条虫の感染経路

条虫は多数の節のようなものがつながって長い体になっています。この節を片節といいます。条虫症に感染した猫は糞便中にこの片節を排出します。

 

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片節はしばらくすると崩壊して、中から卵嚢という卵を包んだものが出現。さらにそれが壊れて中から虫卵が出てきます。

 

この虫卵をノミが食べると、ノミの体内で虫卵が幼虫になります。幼虫を体内に持ったノミを、猫が毛づくろいのときなど口にしてしまうと・・・猫の体内で幼虫が成虫になるというわけです。 

ノミの徹底駆除と予防が感染を断つポイント

猫が瓜実条虫に感染したら?実際のところ、健康で体力のある成猫の場合は無症状のことが多いです。

 

ただ、肛門から片節がひょっこり顔を出すことがあるので、一緒に暮らす人間としては気持ちの良いものではありません。

 

それに、大量に寄生されると栄養状態が悪くなります。せっかく食べた食べ物を横取りされているわけですから。猫にとって良いことはひとつもないのが条虫症です。

 

糞便検査で条虫症と診断されたら、きちんと処方された薬を飲ませましょう。併せて、ノミの駆除と再度寄生されないよう、しっかり予防することが大切です。

 

ノミは真冬を除いて1年中発生します。特に多いのは7~9月ですが、そろそろ対策をとっておいたほうがよさそうです。

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ノミの卵は、温度27℃・湿度50%程度で孵化します。その後幼虫は2回脱皮をしてさなぎになります。幼虫の快適環境は、温度18~27℃、湿度75~85%です。梅雨です!

 

さなぎから成虫になるのは、温度24~32℃、湿度80%程度です。成虫になる前に、徹底的に駆除するようにしたいです。

 

成虫にう化するための条件がない場合は、さなぎのまま1年近くも過ごすことができるといいます。 

 

ノミの駆除は、卵・幼虫・さなぎ・成虫のすべての段階を網羅しなければならないんです。しぶとすぎる・・・。 

まとめ

猫に付くノミは人間の血も吸います。私も経験がありますが、それはそれは痒いです。ノミを1匹でも見つけたら、しっかり駆除しましょう。気が付いたら大量に発生・・・なんてことにもなりかねません。

 

猫の体表についたノミを駆除することはもちろん、動物病院で検便をしてもらって条虫がいたら駆虫してもらいましょう。

 

そして大事なことは、室内に潜んでいるかもしれないノミの卵・幼虫・さなぎを徹底駆除することです。梅雨の季節は体調発生の危険が!しっかり対策をとりましょう。