ネコは多頭飼いが面白い!年代別猫との暮らし方

猫と暮らしている愛猫家は、2匹以上の多頭飼いが多いです。食事や健康管理には工夫が必要です。病気も期になります。でも、それ以上に猫同士の関わりを肌で感じることができて毎日ハッピー倍増!もっと猫のことしりたい!という愛猫家に贈る情報発信ブログです。

ワクチンで猫風邪予防できる!?多頭飼いでは蔓延に注意しましょう

冬は乾燥の季節です。寒いしね。人間も猫も風邪を引きやすい季節です。最近の会社はインフルエンザワクチンの接種を義務付けているところも多いですね。我が夫も「ワクチン行かなきゃー」と言ってます。

 

猫を飼っている人であればご存知の3種混合ワクチン、打ってますか?なんとなく打っているという人も多いのでは?

 

何を予防するのか、はたまた猫風邪ってホントはなんなのか詳しくは知らない人も少なからずいると思います。今回は猫風邪とワクチンのお話しです。

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猫風邪って何?どんな症状で何が原因?

猫が1日に何度もくしゃみをしている。顔を見るとなんだか目がうるうる。のぞきこんだら派手にくしゅんっ!・・・よだれだか鼻水だかを顔に浴びてしまったー!

 

安心してください、猫風邪は人間には移りません。一般に猫風邪を呼ばれる感染症は、猫伝染性呼吸器症候群といいます。

 

原因となるウイルスはいくつかありますが、大半はヘルペスウイルスとカリシウイルスの2種類です。

 

どちらもくしゃみや鼻水、発熱、食欲減退など、人間の風邪と同じような症状が出ます。特にヘルペスウイルスが原因の風邪はその症状が顕著で、目も鼻もぐちゃぐちゃ・・・という悲惨なお顔になってしまうこともあります。

 

このふたつの原因ウイルスはそれぞれ疾患名があります。

  • ヘルペスウイルス・・・猫伝染性鼻気管炎
  • カリシウイルス・・・猫カリシウイルス感染症

その他にも猫伝染性呼吸器症候群の原因となるウイルスがあります。

  • 猫レオウイルス
  • クラミジア
  • ボルデテラ・ブロンキセプティカ(気管支敗血症菌)

通常、これらのウイルスが複合感染していることが多いです。

 

体力の無い子猫は気をつけて!脱水症状で重症化も!

健康な成猫であれば、温かくして栄養をしっかりとっていれば2週間ほどで自然治癒します。これは人間の風邪とまったく一緒ですね。人間の場合は1週間程度と言われますけど。

 

ただ、体力の無い子猫やシニア猫がかかると重症化することがあるので要注意です。ボランティアをやっていると、毎年保護した子猫の風邪治療で動物病院へ通っています。

 

食べられなくなると一気に体力が落ちます。お水も飲まなくなるなったり、下痢や嘔吐をすると脱水症状を起こして命の危険もあります。

 

重症化する前に動物病院へ行きましょう。

 

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猫風邪の治療と家庭での看護について

動物病院では、症状に応じて抗生剤や消炎剤を処方されます。目の状態が悪いときは点眼薬、脱水がひどいときは点滴をしなければならないことも。

 

風邪に抗生物質は効かない・・・人間の場合よく聞きますね。猫の場合は、たいてい処方されますが、やはりこれは風邪を治すわけではありません。

 

ウィルスによる二次感染を予防するために服用します。ウィルスが体内で増殖するのを抑えることが目的です。

 

処方された薬はきちんと飲ませましょう

また、特に子猫は目の状態がひどくなることが多いので、点眼薬を処方されたときはしっかり点しましょう。悪化させると風邪が治っても、目に濁りが残ったり瞬膜が出たままになってしまうことがあります。

 

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目薬もいくつかあります。合う合わないがありますので、点していても改善がみられない場合は獣医さんに相談しましょう。

 

家庭で気をつける保温と水分補給

猫はだるいのでうずくまっていることが多いと思います。猫のベッドに湯たんぽを入れるなどして体は冷えないようにしましょう。

 

ただ、あまり暑すぎると体力を奪われるので適温を心がけてください。手を入れてみてほんわり温かいと感じる程度です。

 

水を飲まなくなることもありますが、くしゃみや鼻水でいつも以上に体内の水分が失われます。どうしても自分で飲まないときは、スポイトなどで飲ませてあげましょう。

 

食べられるようであれば、ドライフードよりウェットの方が良いでしょう。

 

三種混合ワクチンで防げる猫風邪とその他の感染症

1年に1度、ワクチン接種が推奨されています。犬の場合、狂犬病の予防注射は法律で義務化されていますが、猫の場合はそういったものがないので、あまり詳しく知らない飼い主さんもいると思います。

 

猫のワクチンには何種類のウィルスに対応するかによっていくつか種類があります。一般的に聞くのは『3種混合ワクチン』ですね。

 

3種混合ワクチンで予防できる感染症は以下です。

  • ヘルペスウィルスによる猫伝染性鼻気管炎(猫インフルエンザ)
  • カリシウイルスによる猫カリシウイルス感染症
  • パルボウイルスによる猫汎白血球減少症

 

パルボに関しては、猫カフェで何匹かの猫が命を落としたことでも注目されました。これは、致死率の高い感染症です。特に子猫では!

 

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感染猫を触った人間を介して飼い猫にも移る危険性があるとあって、ネット上でも騒動になりました。 自分の猫は他猫と接触しないから安全とは言えないのです。

 

その他4種混合、5種混合、7種混合ワクチンがあります。

 

4種混合は上記3種に加えて『猫白血病ウィルス感染症』、5種はさらに『クラミジア感染症』の予防ができます。

 

7種はあまり聞きませんが、これは上記5種に加えてカリシウイルス2種がプラスされます。というのも、ウィルスにはいくつかの型があって、3種や5種のカリシウイルスとは別の型に対して予防効果があるのです。

 

実際問題、私は今まで7種は経験ありません。おおかたの獣医さんも3種で対応していると思います。

 

猫白血病ウィルスワクチン接種に関しては、リスクの高い猫の場合は推奨しているかもしれません。

 

猫風邪と多頭飼いまとめ

猫風邪はそのほとんどが呼吸器に症状が強く現れます。猫は鼻を噛んだりしませんし、くしゃみも飛ばし放題です!

 

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多頭飼いしていれば、あっという間に蔓延します。風邪を引いてしまえば、猫自身も辛いですし、通院となったら治療費もかかります。

 

ワクチンで予防できる病気もあるので、年に一度健康診断を兼ねて、チックンと打ってもらうことをおすすめします。