ネコは多頭飼いが面白い!年代別猫との暮らし方

猫と暮らしている愛猫家は、2匹以上の多頭飼いが多いです。食事や健康管理には工夫が必要です。病気も期になります。でも、それ以上に猫同士の関わりを肌で感じることができて毎日ハッピー倍増!もっと猫のことしりたい!という愛猫家に贈る情報発信ブログです。

猫が外に行けないのは可哀相?完全室内飼いとストレスについて

猫の保護団体では、譲渡の際かならずと言っていいほど完全室内飼いをお願いしています。保護主の考え方によって他に条件はいろいろあるでしょうが、これは絶対条件と思います。

 

理由はいくつかあります。自分の家は奥まった場所にあって車の通りもないから事故なんてありえないので必要ないのでは?という方がたまにいますが、リスクはそれだけではありません。

 

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猫に完全室内飼いが必要な理由

保護主が猫を譲渡する際、完全室内飼いを条件にしている理由として、主にこれらがあります。

  • 車や自転車による交通事故
  • 感染症のリスク
  • 猫の連れ去りのリスク

 

どれも考えただけで恐ろしいです。 

猫の事故リスクは交通事故だけじゃない

ふだんはすばしっこいイメージのある猫ですが、交通事故は案外多いです。私が小さい頃飼っていた・・・というより家に居ついた猫も交通事故で亡くなりました。猫の室内飼いなんて誰の頭にもなかった半世紀も前の話です。

 

また、知り合いの猫はフェンスに首輪が引っかかって亡くなるという事故もありました。家の中でも起こりうる事故ですが、外では目が届かないので対処が遅くなってしまいます。

 

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寄生虫だけじゃない、愛猫の命を脅かす感染症も!

外に出れば当然ノミダニといった寄生虫もつきます。これは人間にも被害が及びますので、飼い主としても避けたいですね。

 

また、エイズや白血病といった感染症のリスクもぐんと高くなります。これは猫同士の接触で移るので、感染した猫に出会わなければ防げるものです。

 

エイズは流血するようなケンカをしなければ感染リスクは低くなりますが、去勢していないオスの場合は危険です。また、避妊していないメスも、発情期の交尾によって感染することがあります。

 

エイズウイルスは唾液から血液を介して感染するので、交尾そのものよりネックグリップ(首を噛んで抑える行為)のときにできる傷から感染すると言われています。

 

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猫捕りには 人に慣れた飼い猫が狙われる

今でも猫の捕獲業者は存在しています。外の子は警戒心が強く、捕獲するのは大変です。飼い猫は人に慣れている分捕まるリスクが高いのです。

 

猫は完全室内飼いではストレスが溜まるのか?

まぁ、上記のような理由を並べなくてもマンションなどで飼う場合は、はじめから外に出そうとは思わないですよね。

 

ただ、窓から愛猫が外をじーっと見ていたりしたら、外に出たいのかな?家の中だけじゃストレスが溜まるのかな?と思ってしまうこともあるのではないでしょうか。

 

そんな不安は猫の習性を理解すればすーっとなくなっていきます。

 

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猫のテリトリーの定義とは?

猫はテリトリー(縄張り)を持って生活する動物です。犬は集団を作って狩りをしますが、猫は単独で獲物を捕ります。獲物=食糧です。

 

猫にとってテリトリーとは、安全な寝床と食糧を確保できる場所に他なりません。

 

外で暮らす猫のテリトリーの範囲は案外ひろい?

いわゆるノラネコと呼ばれる飼い主のいない猫でも、食餌を人からもらっている場合(地域猫など)は案外狭く、150m四方といわれています。これは外出自由な猫もほぼ同じです。

 

人の生活圏内にはいても、たまに餌をもらう程度であればもう少し広くなります。さらに、人に依存しないで野生化した生活をする場合はさらに広大な範囲がテリトリーとなります。

 

その場合の猫は、繁殖期以外は他の猫と顔を合わせないほどの広さであることもあるのですね。

 

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食糧が足りていれば猫のテリトリーは狭くなる

地域猫活動などを見ると、ひとつの場所に多数の猫が暮らしていることが見てとれます。餌やりさんがいてごはんが十分に足りている場合は、猫のテリトリーは狭くても平気なのです。

 

発情期にはメスをめぐってオス同士のケンカが起こったりしますが、それ以外は案外うまく住み分けをしているのですね。

 

室内飼いの猫にとって部屋の中がテリトリー

飼い猫の生活環境をみてみましょう。お腹が空けば飼い主が用意してくれます。争いごとに巻き込まれることもない安全な環境で、ふかふかのベッドもあります。用を足せばトイレもきれいにしてくれます。

 

猫の本能として必要なものはすべて揃っているわけです。

 

外の猫は何も好き好んでテリトリーの外に出たいわけではありません。強い猫が来て追われてしまったり、発情期にメスを求めたりといったやむを得ない事情があるから出るのです。

 

本来は、安全な場所で過ごしたいのは当然です。

 

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猫は外を見るのが好きですね。我が愛猫たちも窓から外を眺めています。3匹のうち2匹がお外にいた子です。でも、猫は外の世界を懐かしんでいるわけではないのです。

 

家の中が彼らのテリトリーなので、その安全を守るために見張っているだけです。ただ、ひとつ当てはまらない場合があります。

 

外飼いの猫を完全室内飼いにするのは難しい

今まで外に自由に出入りできたのに、突然室内だけで過ごさせるのは無理があります。猫にとって家の中も、ふだん過ごしていた外の世界もテリトリーだからです。

 

外出できないようにすると、ドアの前で何時間も鳴いているでしょう。何度も何度も出ようとするかもしれません。

 

それでも出さないと固い決意があれば可能かもしれませんが、猫にも人間にも大きなストレスがかかることは間違いありません。

 

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このようなケースはかなり時間が必要となることは必至なので、やはり初めから外に出さないようにするのが一番です。

 

でも、ひとつすんなり逝く方法があります。それは引越しです。環境が変わると、猫は新しくテリトリーを確立させようとします。

 

そのときに、部屋の中だけであることを認識させてしまえばずっとそのままです。その場合は、猫が外に出たそうな素振りを見せても絶対に行かせないことです。案外あっさり興味を示さなくなるものです。