ネコは多頭飼いが面白い!年代別猫との暮らし方

猫と暮らしている愛猫家は、2匹以上の多頭飼いが多いです。食事や健康管理には工夫が必要です。病気も期になります。でも、それ以上に猫同士の関わりを肌で感じることができて毎日ハッピー倍増!もっと猫のことしりたい!という愛猫家に贈る情報発信ブログです。

猫の多頭飼いの問題点その1、年代別の食事管理はどうする?

多数の猫と暮らしていて、いちばん手間なのが「食事」ではないでしょうか?みんなが同じフードを食べていれば問題ないのですが、年齢差があったり処方食が必要な子がいたり、食事制限が必要なときも!

 

同じようにごはんを食べているように見えるのに、なんでか1匹だけムクムク太ったり・・・ということもあります。

 

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猫の年齢別エネルギー量の目安

成長期の子ねこは、たくさんのエネルギーが必要なことはわかります。では、実際は猫ってどのくらいのカロリーを必要としているのか? 

猫のライフステージ別必要なカロリー

猫の体の成長は1歳まで続きます。でも、その期間も月齢によって必要なエネルギー量は違うんですよー。

 

生後4ヶ月までのチビ猫期(体重/必要なエネルギー量)

  • 0.5㎏・・・255~340kcal
  • 1.0㎏・・・300~400kcal
  • 1.5㎏・・・345~460kcal
  • 2.0㎏・・・390~520kcal

 

生後4ヶ月~1歳までの成長期

  • 2.0kg・・・260kcal
  • 2.5㎏・・・290kcal
  • 3.0㎏・・・320kcal
  • 3.5㎏・・・350kcal
  • 4.0㎏・・・380kcal

 

1歳以上の成猫

  • 2.0kg・・・156~195kcal
  • 3.0㎏・・・192~195kcal
  • 4.0㎏・・・228~285kcal
  • 5.0㎏・・・264~330kcal

 

避妊・去勢をした場合は、上記より10%ほど減らします。

 

エネルギー量の求め方は、

30×体重(㎏)+7=安静時の1日に必要なエネルギー量(RER)

 

幼少期→RERの3~4倍

発育期→RERの2倍

成猫→RERの1.2~1.5倍

 

もちろん猫の運動量によっても変わってきます。細かい数字にこだわる必要はありませんが、ライフステージによってこれだけ必要量が変わってくるので、子猫期には子ねこ用フードを、成猫になったらそれようを、と変えていく必要があることがわかります。

 

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おまけ:猫にとても重要な栄養素

タンパク質は猫にとってもっとも重要な栄養素です。特にタンパク質を構成するアミノ酸のうち、タウリンは体内で合成できないので食事から摂る必要があります。

 

脂肪は体を活動させるエネルギー源!また、ビタミンA、D、E、Kなどの微量栄養素を吸収するためにも必須です。

 

猫だってビタミンは必要です。ほとんど体内で合成されないので、食事から摂ることが必要です。ただし、ビタミンAなど脂溶性ビタミンは摂りすぎに注意!サプリを与えるときも気をつけましょ。

 

ミネラルは皮膚や体毛、骨や筋肉を形成する必要な栄養素です。ただし、過剰に摂りすぎると尿路結石症などのリスクが高まります。

 

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猫によって与えるフードが違うときは?

子ねこ用のフードは高エネルギーです。成猫がパクパク食べていると肥満になってしまいます。反対に、成猫用のフードを子ねこが食べ続けると、エネルギー不足で成長にも問題があります。

 

猫に、「これはあなたのごはんよ」「あれは子ねこのごはんだから食べちゃダメ」なーんて言ってもムダです(^^;)

 

それに、なぜか猫は隣の芝は青く見える癖が強いようで・・・。同じフードなのに隣の子のごはん皿に頭をつっこむ子も多いです。できる策は、

 

別の部屋で食べさせる

 

これが一番です。ケージがあれば特定の子をその中で食べさせましょう。

 

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猫にも個室を!ケージは多頭飼いの強い味方!

食べるペースが猫によって違うこともあります。ガッツガッツと一気に食べる子もいれば、ポリポリゆっくり食べる子も。

 

食事に対してそれほど執着しない子も中にはいます。昔、2匹の猫と暮らしていたときのこと。3歳違いのオスメスでした。

 

とっても仲良しで、いつも一緒。オスのほうが年長でしたが、ごはんのとき必ず少しだけ残すのです。どんな量でも、ドライフードでもウェットフードでも必ず。

 

最初はなんでかな?と不思議だったのですが、そのうちその謎が解けました。妹分のメス猫に残していたのです。

 

そのオス猫は食べている最中、チラチラ何度も隣のメス猫に目をやっていました。メス猫が食べ終わりそうになると、自分は食べるのをやめてごはんを譲ります。

 

オス猫が病気になってごはんを一緒に食べられなくなるまで続きました。おかげでそのメス猫はものすごい肥満猫になってしまいましたが・・・。

 

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 あんがいこういうことは多いです。今いる子も、さすがに意識的に譲ることはしませんが、横取りされても怒らないで自分は食べるのを止めて静観しています。これも男の子ですが。

 

多頭飼いでは食事量の管理はなかなか難しいです。できれば、年代が離れている場合は最初から別の場所で食べる習慣をつけておくほうが良いと思います。